人妻・主婦

茉莉奈は聖母のような女性だった。昔から困った人を見ると助けずにはいられない性格で言い寄ってくる男にも愛情を注ぎ、何人もの男と結婚してきた。その度に裏切られてきたものの、元夫達を悪くは思わず、その男達との間に出来た子供たちも大切に育て大家族を築いている。慌ただしい毎日を送り、愛する息子たちに囲まれ、一つ屋根の下で深く繋がり合う日々を過ごしていたのだが…。

本社に勤務する俺が業績不振の支店に、1週間出張に行くことになった。面倒な仕事を頼まれたと憂鬱な気分で向かうと、そこで再会したのは入社時代に教育係だった憧れの友貴先輩で…。左手の薬指に指輪をつけた先輩の姿に戸惑う俺だったが、あの頃と変わらず綺麗なままの先輩に切なさを感じてしまう。その夜、久しぶりに飲みに出かけたが、悪い酔い方をしたのか、気付けば寝潰れて見知らぬホテルに先輩と二人きりになっていて…。

結婚して1年が経った頃、夫が転職をして収入が減り、生活費に困った私たちは誠さんの実家に住まわせてもらう事になりました。徐々に実家の生活も慣れて、子供の事も考えていましたが、子はなかなか授からないまま1年が経った頃、あの出来事が起こったのです。優しかった筈の義父が突然、襲ってきたのです。そして、それからは毎日のように…。気づけば1年、2年とその関係は続き、いつしか私は義父を待ち望むようになり4年という歳月が経過しました…。