沙月恵奈

天 天界から舞い降りたのは天使ではなくスク水である。 上 上界も下界も、全てスク水によってのみ統一される。 天 天の川すらも、スク水であれば泳ぎ切ることが可能だ。 下 下衆な人間の女畜生も、ひとたびスク水を着れば美しく生まれ変わる。 唯 唯一無二の儚さと美しさがスク水には宿っている。 ス スラリと伸びる手足がスク水を世界中へ届ける。 ク クリスマスプレゼントはスク水以外貰う価値はない。 水 水を得たスク水は怪しい輝きで夜を演出する。 独 独裁者でも、スク水を着てさえいれば反乱は起こらない。 尊 尊敬と畏怖を全て受け止めてなお破れないのはスク水のみだ。 スク水こそ至高。 スク水こそ秘宝。 スク水こそ唯一神。 ……この女、今、スク水を馬鹿にしたのか？ 許さない。 許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない。 人間のメス畜生が、スク水様を無下に扱うなど、決して許されるはずがない。 傲慢で、高飛車で、生意気な人間のメス畜生は、スク水様に平伏し感謝を述べ崇め奉らねばならないのだ。 そうしてスク水様の許しを得たもののみがスク水を着用し、天使の再臨としてこの世を統治するのである。 今この目の前にいるメス畜生は、決して許されない怒りを買った。 スク水様の怒りを買ったのだ。 僕はそれを今目の前で目撃してしまった。 しかし、僕は聖なるスク水様に仕える聖人として、いくらメス畜生とはいえ殺生をされるのをただ見逃すわけにはいかないのだ。 慈愛と、隣人愛と、スク水愛を持つ僕は、このメス畜生を救ってこそ、真のスク水様の忠臣であると言えよう。 僕がこの手で、このメス畜生に、スク水の素晴らしさを、理解らせてやる。 理解らせてやる。理解らせてやる。理解らせてやる。理解らせてやる。理解らせてやる。理解らせてやる。理解らせてやる。理解らせてやる。理解らせてやる。理解らせてやる。理解らせてやる。理解らせてやる。理解らせてやる。理解らせてやる。理解らせてやる。理解らせてやる。理解らせてやる。理解らせてやる。理解らせてやる。理解らせてやる。 必要なのは、2つ。 1つは、実際に着用してスク水の素晴らしさを理解すること。 そしてもう1つは、ありとあらゆる屈辱と恥辱を与え、辱めて、スク水様には遠く及ばないメス畜生であるということを自覚させることである。 このメス畜生は、世界中のメス畜生と比べても、排泄の回数が多い。 これは僕がとっくに調べ上げているので間違いはない。 故に排泄、放尿、おもらしを以てして、つけあがったメス畜生を調教することをここに宣言する。 これは聖戦である。 スク水様に栄光あらんことを。 【【【【天上天下スク水独尊】】】】 ※この作品はバイノーラル録音されておりますが、視点移動により音声が連動するものではありません。