KUKI

はじめは柱に拘束された男を責める痴女物。このままドラマ展開なのかと思いきや、女優の「受け身ならお酒を飲んでいたほうが…」一言からほろ酔いセックスへと撮影途中から趣旨が変わるというおおらかな展開。ただ、実際に後半のビールあおってからのイチャイチャSEXが受け身とはいえ、ご機嫌なイイ顔であえぐし声もエロいからやはり大正解。なんというか当時のAV女優の意識がアレな感じだった空気感がなんとなく一本かも。

卒業旅行のハワイ帰りで日焼けあともまぶしい、10日前まで●校生だった娘のAVデビューをめぐるドキュメント。カメラの前での初脱ぎ、そのままスタッフのモノを嬉しそうに口に含むあどけないフェラ。OLになり少し大人びた半年後の彼女と再会してセックス…移り気な10代のわがままさが若い！ セックスも勢いがあっていい！ 昭和セーラー服、髪型、下着のセンスと一見古臭いがAVに出たがる素人女子のキャラは変わりませんねえ。

女優志望だけあって同世代女優の中ではオーラあり、ドラマシーンもしっかりめ、セックスシーンも「濡れ場」風の画角でAVとはまた違う味わい…かと思いきや、感じやすすぎて結果ドスケベな感じになっている違和感が面白い。アイドル顔なのに大股開きでくそエグいオナニーをかますギャップも見ごたえあり。気合の入ったドラマシーンは80年代なつかしドラマ風の演出アリの本気アクションを含めて見もの。

空撮、海外ロケ、BGMは「JAGATARA」で音楽ファンも見逃せない…とにかく金かかってます！ でもハードボイルド系ドラマの出来がチープなのはご愛敬。洋ピンを意識したセクシー下着やフェチな画角、セックスの後にイラマチオ、仁王立ちフェラの大々的なフィーチャーなど、雰囲気が異質…なのだが、そこは日本のAVだけあって自然とねっとり描写になっちゃうアンバランスさがおかしい。問題は海外ロケがまるで活きてないことだ！

セーラー服のやんちゃな女の子の日常in80’sといった雰囲気がレトロ！ 都内の当時の町並みやファッションもエモい。制服で放課後売春、彼氏の部屋に転がり込んで目覚ましフェラからのセックスなどなどバブル期のテキトーな若者の生態を描く。なぜか前衛芸術家に絵の具を全身に塗りたくられるというバイトシーンがあるが、近年あまり見ないシーンなので刺さる性癖の人は多そう。当時を懐かしみながら見るもヨシ、新鮮な目で見るもヨシ。